100781185 小山内義貴
訪問日2012年10月10日
1. 正教会とは
正教会(Orthodox Church)は最も古いキリスト教。
西ヨーロッパに定着した西方諸教派に対し、キリスト教発祥の地である中近東や、ギリシャから東欧、ロシアに展開されたため「ギリシャ正教会」「東方正教会」とも呼ばれている。
電灯を重んじ、キリスト教が一つであった時代の教会の姿を今日まで忠実に伝えているところである。
2. 日本→名古屋への伝道
日本には1861年(文久元年)ロシアの修道士ニコライによって伝道された。そして1874年(明治7年)桶屋町(今の伏見あたり)で「生神女福音教会」として集会を始めた。明治30年頃富士塚町に土地を購入して移転をする。日露戦争時には名古屋の各所にたくさんのロシア人捕虜が収容されましたが、日本家屋の小さな教会が捕虜たちの心のよりどころとなっていた。大正12年に同地に総二階の聖堂を建設。第二次世界大戦で焼失し、1949年昭和区山花町に移転した。1972年に規模を拡大して同地に再建され、やがてそこも手狭となり、山脇町の地に移転新築を決定した。
3.
建物の特徴
日本では半円のドームが重なる十九世紀のロシア・ビザンティン様式のニコライ堂、聖職者でもあった建築家河村伊蔵のデザインによる豊橋ハリストス正教会(木造)、函館ハリストス正教会(石造)が正教会建築として有名。今回訪問した名古屋では、正面三連、側面四連のヴォールト屋根にタマネギ型のクーポールを載せた中世ロシアの聖堂建築様式を取り入れている。鉄筋コンクリート造であるが、内部は木の板をたんねんに貼り合わせ、ビザンティン様式の輪型のシャンデリアとともに柔らかい雰囲気をかもし出していた。
4.
感想
今回訪問した名古屋ハリストス正教会は名古屋の鶴舞公園の近くにあり、立地もよいところでした。また、外見はとてもきれいな白い塗装でタマネギ型のクーポールは鮮やかな青緑色でその周りもとてもきれいにしてありさすが聖なる正教会であると思いました。
中のほうも白を基調の木造でとてもきれいで神聖なところだと思いました。壁にはさまざまな画やろうそく、十字架などが飾られており、また教会ならではの独特のにおいもしました。
中の見学が終わった後に奥の部屋で神父さんのお話を聞きました。
正教会は成敗を大切にする教会らしく、今も礼拝の大半は歌(ア・カペラ)で構成され、楽器は一切用いない。最大の祭りは復活祭で、主イイススの復活祭記念し真夜中に行われています。日曜日は小復活祭として祝われ、その準備として土曜日の祈りを行います。そのほかにも降誕祭(クリスマス)などの祭日があります。
また、ハリストス正教会では東日本大震災応援チャリティインターナショナルフードバザーと題し、教会にいろいろな国の人を招いて、各地の自慢料理を持ち寄ってチャリティーバザーを企画していたりと、本当にさまざまな活動をしていることを知りました。
機会があればこういったイベントに参加して少しでも自分のゼミの研究に生かし、楽しく学んでいきたいと思います。
住所 名古屋市昭和区山脇町1丁目3番地の3
電話 052-764-9000(FAX兼)
http://www.orthodox-jp.com/nagoya
e-mail: Nagoya@orthodox-jp.com